「18トリソミーの子どもたち」写真展に行ってきました|看護学科の文化祭にならんだ、100枚近い家族の言葉

2026年10月24日(土)、東京慈恵会医科大学 国領キャンパス(調布市)の看護学科の文化祭「ファブール祭」でひらかれた、Team18 の「18トリソミーの子どもたち写真展」に行ってきました。家族の言葉を添えた写真パネルが100枚近く。看護学生の手作りの飾りに囲まれた、あたたかい写真展でした。
Team18(チーム18)さんは、18トリソミーのお子さんがいる家族のグループです。家族の言葉を添えたお子さんの写真パネルを、開催地から開催地へ受け渡しながら、約1年かけて全国をまわる「18トリソミーの子どもたち写真展」をひらいています。今回は、その東京展が東京慈恵会医科大学 看護学科の文化祭「ファブール祭」の中でひらかれると聞いて、Rioと一緒に調布市の国領キャンパスへ出かけてきました。
COMUGICOでも、開催前にイベント情報として紹介していました。
会場は看護学科の文化祭「ファブール祭」
会場の国領キャンパスは、京王線の国領駅から歩いて10分ほど。すぐ横にイトーヨーカドー国領店がある、住宅街の中の静かなキャンパスです。
写真展の会場は2階の実習室。廊下の壁には、看護学生の手作りの飾りが一面に貼られていて、入口には花のアーチがかかっていました。文化祭らしい、にぎやかであたたかい雰囲気です。


廊下には、ちぎり絵で作られた「18トリソミーの子どもたち」の手作りの看板。今回の写真展は、看護学科で小児看護学を学んだ卒業生のみなさんが共催しています。同じ部屋では、入院している子どもたちに贈る白い布の人形「キワニスドール」作りの体験もひらかれていました。
100枚近いパネルと、家族の言葉
実習室に入ると、白い長机がぐるりと部屋をかこむように置かれ、その上に写真パネルがイーゼルで立てられて、ずらりと並んでいました。東京・神奈川・千葉・埼玉の家族を中心に、100枚近く。机の上には秋の葉の飾りと、色紙の輪つなぎ。部屋の正面には「18」の大きなバルーンが飾られ、モニターにはパネルの写真が次々と映し出されていました。


一枚一枚のパネルには、お子さんの写真と名前、生まれた日、住んでいる都道府県、そして家族の言葉が添えられています。王様の冠をかぶって文化祭の劇に出た子。チューリップ畑でお出かけを楽しんだ子。生まれてから259日を家族と一緒にすごした子。かわいい笑顔を見せてくれてありがとう。毎日生きてくれるだけで精一杯だった赤ちゃんが、体も心も少しずつ強くなって小学生のお兄ちゃんになった。短い言葉のひとつひとつが、その子と家族の毎日を伝えてくれます。


いま家族と暮らしている子も、亡くなった子も、同じように並んでいます。来場者はひとつひとつのパネルの前で足を止めて、写真と言葉をゆっくり読んでいました。「18トリソミー=重い病気=不幸」という見方をなくし、18っ子(18トリソミーの子どもたち)を真ん中にした幸せな暮らしがあることを知ってほしい。Team18 さんはそんな思いで、2008年から写真展を続けています。

パネルの中には、本になったお子さんもいました。希(まれ)ちゃんのパネルには、2024年に小児外科医の松永正訓先生の取材を受けて『ドキュメント 奇跡の子』が出版されたこと、「大好きな娘と本の中でまた会うことができて幸せです」という言葉が添えられていました。

写真集と本のコーナー
受付のそばには、Team18 さんの説明パネルと、写真集や本のコーナーがありました。「18トリソミー症候群をもつ子ら、ご存じですか?」という説明と、Team18 と写真展のあゆみ。写真展は2008年に始まって今年で18年目。開催は100回目という節目を迎えています。

写真集『18トリソミーの子どもたち ―出会えた奇跡をありがとう―』は、写真展の活動10年をまとめて、300家族の写真と言葉を一冊にしたものです。クラウドファンディングで1,000人以上の協力を得て作られました。

『ドキュメント 奇跡の子 ―トリソミーの子を授かった夫婦の決断―』は、希ちゃんの家族を小児外科医の松永正訓さんが取材して書いた本です。おなかの中で18トリソミーとわかってから、治療と向き合う日々、そのあとのことまでが書かれています。

2冊とも、会場で手に取って読むことができました。
※Amazonのリンクは、COMUGICOのアソシエイトリンクです。楽天市場・Yahoo!ショッピングのリンクは、もしもアフィリエイトを通しています。
会場で会えた人たち
会場では、希ちゃんのお母さんの Emi さんにごあいさつできました。写真集『18トリソミーの子どもたち』を手にした Emi さんと、写真展のチラシを持ったコムタクで1枚。

Rioは、正面の「18」のバルーンの前で記念撮影。COMUGICO のおそろいのパーカーで、会場をたっぷり見てまわりました。

おわりに
COMUGICOは、2022年の聖路加国際病院での展示も、前回の国領キャンパスでの写真展も見に行っています。病院の画廊でも、看護学科の文化祭でも、パネルからあふれる家族の言葉は変わりません。
写真展は、翌日の10月25日(日)には埼玉県伊奈町の日本薬科大学の学園祭へと続きます。開催を希望する地域の家族が中心になって準備し、47都道府県すべてでひらくことをめざしているそうです。次の会場の予定は Team18 さんの公式サイトで見られます。近くでひらかれるときは、ぜひ足を運んでみてください。
よくある質問
「18トリソミーの子どもたち写真展」はどんな写真展ですか?
18トリソミーのお子さんがいる家族のグループ Team18 がひらいている写真展です。家族の言葉を添えたお子さんの写真パネルを、開催地から開催地へ受け渡しながら、約1年かけて全国をまわります。いま家族と暮らしている子も、亡くなった子も、同じように並びます。
18トリソミーとはどんな疾患ですか?
18番目の染色体が3本あることで、心臓や消化器などに重い先天性の疾患が複数あらわれる、染色体の疾患です。3月18日は「18トリソミーの日」で、この日に合わせて写真展がひらかれることもあります。
写真展はどこで見られますか?
年に10回ほど、全国各地でひらかれています。開催を希望する地域の家族が中心になって準備していて、日にちと会場は Team18 の公式サイトで確認できます。COMUGICO のイベント情報でも、わかったものから紹介しています。
参考にした情報
- 18トリソミーの子どもたち写真展(東京慈恵会医科大学看護学科 ファブール祭)(COMUGICO イベント情報)
- Team18(公式サイト)
- 『ドキュメント 奇跡の子―トリソミーの子を授かった夫婦の決断―』松永正訓(新潮社)
この記事は2026年10月24日に「18トリソミーの子どもたち写真展」(ファブール祭)を見に行ったときのようすをムギタが書いたものです。会場の掲示とパネルの言葉も参考にしました。開催日・会場・内容は回によって変わります。最新の情報は各リンク先でご確認ください。






