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くらしの工夫

アウェアネス・リボン24色の意味|ブルー・ゴールド・オレンジ・ピンク…色に込められた思いを知ろう

アウェアネス・リボンを知ろう! 輪状に折った短い一片のリボン。支援を表明するために身につけるアイテムを“アウェアネス・リボン”と言います。よりよい社会のために福祉を学ぼう!! COMUGICO福祉推進部

胸につけた小さなリボン。ピンクは乳がん、ゴールドは小児がん、オレンジは児童虐待防止……。「アウェアネス・リボン」は、社会の問題に「知っています、応援しています」と、さりげなく気持ちを表すためのしるしです。この記事では、日本でよく見かける24色のリボンの意味と、関係する啓発日・啓発月間を紹介します。街で見かけたリボンの色を、お子さんといっしょに調べるきっかけになればうれしいです。

リボンの色に込められた思い

アウェアネス・リボン(Awareness ribbon)は、輪の形に折った短いリボンです。「この社会問題を知っています。応援しています」という気持ちを、さりげなく表すために身につけたり、ポスターやウェブサイトに描いたりします。世界中で使われていて、色ごとに込められた意味がちがいます。

私がよく知っていたのは、小児がんの子どもたちを支えるゴールドリボン、乳がんの啓発のピンクリボン、それから子どもの障がいにかかわるリボンくらいでした。COMUGICOで啓発日や記念日を発信するために調べていくうちに、こんなにたくさんの色のリボンがあることを知りました。

どの活動に賛同するかは、もちろん一人ひとりの自由です。ただ、街で見かけたリボンの色に「どんな思いが込められているのか」を知っておくことは、それだけでも意味のあることだと思います。子どもに「あのリボン、なに?」と聞かれたときに、いっしょに考えるきっかけになればうれしいです。

この記事の見かた

24色のリボンを「子ども・障がい」「病気」「家族・くらし」「社会・平和」の4つに分けて紹介します。一覧のリボンをクリックすると、説明にジャンプします。色の意味は国や団体によってちがうことがあるので、この記事では日本でよく知られている意味を中心にまとめました。

アウェアネス・リボン一覧(24色)

子ども・障がいにかかわるリボン

ブルーリボン

自閉症・発達障がいへの理解:4月2日は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」。日本では4月2日〜8日が「発達障害啓発週間」で、東京タワーなど全国のランドマークが青くライトアップされます(Light It Up Blue)。青は「癒やし」「希望」を表す色とされています。

拉致問題の解決:日本では、北朝鮮による拉致被害者の生存と救出を信じる意思表示として、青いリボンを身につける「ブルーリボン運動」も広く知られています。青は、被害者と家族を隔てる日本海と、その上に広がる空の色です。

このほか海外では、受動喫煙防止(カナダ)や言論の自由を守る運動(アメリカ)などにも青いリボンが使われています。

パズルリボン

自閉症への理解と支援:ジグソーパズルの柄のリボンは、自閉症(自閉スペクトラム症)への理解を表します。「ジグソーリボン」とも呼ばれ、一人ひとりちがう個性がつながって社会をつくることを表しています。青いリボンとあわせて、4月の啓発活動でよく見かけます。

ブルー&イエローリボン

ダウン症への理解と支援:青と黄色は、ダウン症のある人たちのコミュニティの色です。1995年にアメリカのダウン症協会(NDSS)が始めた「バディウォーク」で使われたことから広まりました。3月21日は国連が定めた「世界ダウン症の日」で、日本でも各地でイベントやライトアップが行われます。

2022年以降は、青と黄色の国旗をもつウクライナへの平和と支援を表す色としても使われています。

ゴールドリボン

小児がんの子どもたちを支える:ゴールドリボンは、小児がんの子どもたちと家族を支える活動の世界共通のシンボルです。「子どもは金(きん)のように、いちばん大切な宝物」という思いと、「金は火を通ってより強くなるように、つらい治療を乗り越えて強く幸せになってほしい」という願いが込められています。9月は世界的な小児がん啓発月間(ゴールド・セプテンバー)です。

日本では、公益財団法人ゴールドリボン・ネットワークや公益財団法人がんの子どもを守る会などが、啓発と患者・家族の支援、治療研究への助成を行っています。

透明リボン

見えない障がい・病気への理解:透明なリボンは、外見からは分からない障がいや病気(内部障がい、発達障がい、難病、精神障がいなど)があることを表し、そうした人を支えたいという気持ちも表します。2011年にSNSで集まった有志による「見えない障害バッジ」の活動から広まりました。バッジには、周りに知ってもらうための啓発用と、当事者がつける用(ハートマークつき)の2種類があります。

同じ「見えない配慮の必要」を伝えるものとして、東京都が始めたヘルプマークがあります。

チャレンジドリボン

障がいへの理解(佐賀県):チャレンジド・リボンは、佐賀県と県内の障がい者団体が企画・デザインしたリボンです。オレンジは身体障がい、シルバーは知的・精神障がいへの理解を表し、パズル柄は自閉症、ハートは難病への理解を示しています。人が歩く姿にも似た形には「障がいへの理解を一歩進めたい」という気持ちが込められています。地域で生まれたリボンが広がっていく、いい例だと思います。

イエローリボン

障がいのある人の社会参加:日本では、障害者権利条約(2006年国連採択、2014年に日本が批准)の理念を広め、障がいのある人の社会参加を進めるシンボルとして黄色いリボンが使われています。

黄色いリボンは、もともとアメリカで「遠くにいる家族の無事な帰りを待つ」しるしとして使われてきたもので、そこから、災害現場や海外に派遣された人の無事を祈る意味でも使われます。国によって意味がさまざまなリボンのひとつです。

シルバーリボン

メンタルヘルス・統合失調症への理解:シルバーリボン運動は、1993年にアメリカ・カリフォルニア州で、統合失調症への理解を求めて始まりました。今は、脳や心に起因する病気や障がい、メンタルヘルス全般への理解を広げ、誤解や偏見をなくしていく世界的な運動になっています。日本では2002年に福島県から広まりました。

グリーンリボン

臓器移植への理解:緑は「成長」と「新しいいのち」を意味し、リボンは「いのちの贈りもの(Gift of Life)」で結ばれたドナー(提供する人)とレシピエント(移植を受ける人)のつながりを表しています。10月は臓器移植普及推進月間、10月16日(臓器移植法の施行日)は「グリーンリボンデー」です。合言葉は「話そう。大切な人と。」

メンタルヘルスへの理解:世界では、10月10日の「世界メンタルヘルスデー」のシンボルとしても緑のリボンが使われます。

病気の啓発にかかわるリボン

ピンクリボン

乳がんの早期発見・早期治療:いちばん有名なアウェアネス・リボンかもしれません。ピンクリボン運動は、乳がんについて正しく知り、きちんと検診を受けて早く見つけ、適切な治療を受けることの大切さを伝える運動です。患者さんを理解し支えるという意味もあります。10月は乳がん月間で、各地でピンクのライトアップやイベントが行われます。

ティールリボン

卵巣がんの早期発見・治療:ティール(コガモの羽のような青緑色)のリボンは、卵巣がんへの理解と支援を表します。海外ではよく知られたリボンで、多くの著名人が身につけて支援の気持ちを表しています。

ティール&ホワイトリボン

子宮頸がんの予防・検診:ティールと白のリボンは、子宮頸がん啓発のシンボルです。子宮頸がんは若い世代にも多く、予防(HPVワクチン)と定期的な検診で防げる可能性の高いがんです。正しい知識を広め、患者数・死亡者数を減らし、病気になってもその人らしく生きられる社会をつくる思いが込められています。

パープルリボン

暴力の根絶:紫のリボンは、女性に対する暴力をなくす運動のシンボルです。日本では毎年11月12日〜25日が「女性に対する暴力をなくす運動」の期間で、全国のランドマークが紫にライトアップされます。「ひとりで悩まず、まずは相談してください」というメッセージが込められています。

膵臓(すいぞう)がんの啓発:見つけにくく治療が難しい膵臓がんを「治るがん」にするための研究支援や早期発見を訴えるシンボルとしても使われています。11月は世界膵臓がん啓発月間です。

紫のリボンは、このほかにも多くの病気や問題の啓発に使われている、意味の多いリボンです。

レッドリボン

HIV/エイズへの理解:赤いリボンは、HIV・エイズに関する運動の世界的なシンボルで、アウェアネス・リボンが広まるきっかけになったリボンです。エイズ患者・HIV感染者を差別せず、ともに生きて応援していく意思を表します。12月1日はWHOが1988年に定めた「世界エイズデー」で、日本でも厚生労働省などがイベントを行います。

海外では、飲酒運転による事故をなくす運動(MADD)のシンボルでもあります。

バイオレットリボン

ホジキンリンパ腫への理解:バイオレット(青紫)のリボンは、ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫の一種)の患者さんの生活を良くするための啓発に使われています。20歳代の若い世代と50〜60歳代の2つの年代に多いことが知られています。

子ども・家族・くらしを守るリボン

オレンジリボン

児童虐待の防止:オレンジリボン運動は、2004年に栃木県小山市で幼い兄弟が虐待によって命を奪われた事件をきっかけに始まった市民運動です。「子ども虐待のない社会の実現」を目指し、リボンを身につけることで虐待防止をアピールします。11月は「秋のこどもまんなか月間(児童虐待防止推進月間)」で、全国でオレンジのライトアップが行われます。

「もしかして虐待かも」と思ったら、児童相談所虐待対応ダイヤル189(いちはやく)に電話してください。匿名でも相談できます。

海外では、オレンジは児童虐待防止のシンボルとしては使われておらず、ADHDや人種差別撲滅などの意味で使われています。

ピンク&ブルーリボン

赤ちゃんを亡くした家族へのケア:ピンクと水色のリボンは、流産・死産・新生児死などで赤ちゃんを亡くした家族への心のケア(グリーフケア)の大切さを伝える国際シンボルです。毎年10月9日〜15日は「Baby Loss Awareness Week(亡くなった赤ちゃんとご家族に想いを寄せる1週間)」で、日本でも都庁などがピンクとブルーにライトアップされます。リボンを身につけるだけでも、「ひとりじゃない」と感じられる家族がいます。

ホワイトリボン

女性の健康と権利:ホワイトリボンは、女性の健康と権利の大切さを伝える国際的なシンボルです。1999年にアメリカで生まれました。世界には今も、安全でない妊娠・出産で命を落とす女性や、望まない妊娠・児童婚で学ぶ機会を奪われる少女たちがいます。日本では公益財団法人ジョイセフが「ホワイトリボンラン」などの活動を行っています。

海外では、男性が「女性への暴力をなくす」ことを誓う運動(ホワイトリボン・キャンペーン)のシンボルとしても使われています。

シトラスリボン

コロナ禍の差別・偏見をなくす:シトラスリボンプロジェクトは、新型コロナウイルスの流行で生まれた差別や偏見をなくそうと、愛媛県の有志が始めた運動です。3つの輪は「地域」「家庭」「職場(学校)」を表し、感染した人が「ただいま」と戻ってきたときに「おかえり」と温かく迎えられる地域をつくろうという思いが込められています。色は愛媛特産の柑橘(かんきつ)にちなんだシトラス色です。

空色リボン

性別違和・性同一性障害への理解:空色のリボンは、生まれたときに割り当てられた性と、自分が感じている性が一致しない人(性同一性障害。国際的な診断名は「性別不合」に変わりつつあります)への理解を表します。

レインボーリボン

LGBTQ+の尊厳と連帯:虹色は、性的マイノリティ(LGBTQ+)の尊厳と連帯、多様性を表すシンボルです。レインボーフラッグとして知られ、性のあり方はグラデーションのように多様であることを、美しい虹で表現しています。最初は8色でしたが、今広く使われているのは赤・橙・黄・緑・青・紫の6色です。

社会・平和・自由にかかわるリボン

ブラックリボン

追悼:黒いリボンは、テロや大きな災害で犠牲になった人、社会に影響を与えた人が亡くなったときの追悼を表します。アメリカ同時多発テロや東日本大震災のあとにも使われました。

インターネット上の自由:SNSやメディアの言論の自由に政府が介入することへの反対を表す意味でも使われます。

うぐいすリボン

表現の自由:うぐいすリボンは、「表現の自由」を守るための日本のアウェアネス・リボン運動です。自由にさえずる小鳥をイメージしたシンボルには、「次の世代に自由な社会と豊かな文化を伝えたい」という願いが込められています。特定非営利活動法人うぐいすリボンが講演会や勉強会を開いています。

ブラウンリボン

北方領土の返還:茶色のリボンは、北方領土返還要求運動のシンボルカラーです。2月7日は「北方領土の日」で、署名活動や講演会など、民間団体や北海道の自治体を中心に全国で取り組みが行われています。

わたしたちにできること

それぞれのリボンの色に意味があり、リボンやバッジ、シンボルカラーを身につけることで、周りの人に「知ってほしい」という気持ちを伝えることができます。

  • 街やテレビで見かけたリボンの色を、子どもといっしょに調べてみる
  • 啓発日や啓発月間に、ライトアップやイベントに出かけてみる
  • 賛同する団体に寄付をしたり、SNSで情報を広めたりする
  • 社会の問題について、家族や友だちと話してみる

この記事を読んだ方が、社会の問題に興味をもったり、もっと深く知ろうと思ったりするきっかけになれば、とてもうれしいです。

リボンのバッジやグッズについて

多くの運動では、公式サイトでピンバッジやグッズを販売しており、その売り上げが活動の支えになっています。買うときは、できるだけ各運動の公式サイトや公認の販路から選ぶと、気持ちがまっすぐ届きます。

よくある質問

アウェアネス・リボンはどこで手に入りますか?

多くの運動が、公式サイトでピンバッジやリボンを販売・配布しています(売り上げは活動資金になります)。啓発日やイベントの会場で配られることもあります。この記事の「参考にした情報」から各運動の公式サイトをご覧ください。

同じ色でも意味がちがうことがあるのはなぜ?

アウェアネス・リボンは、それぞれの運動が「自分たちの色」を選んで始めたもので、色を決める国際的なルールはありません。そのため、青は日本では自閉症と拉致問題、海外では受動喫煙防止など、同じ色が国や団体によってちがう意味で使われています。リボンとあわせて書かれた言葉やロゴで見分けましょう。

子どもにどう説明したらいい?

「困っている人がいることを知ってほしい、応援しているよ、と伝えるためのしるしだよ」と伝えるのが分かりやすいと思います。色ごとの意味は、この記事の一覧を見ながらいっしょに調べてみてください。ヘルプマークなど、街で見かける福祉のシンボルマークの記事もあわせてどうぞ。

参考にした情報

この記事は公的機関の案内をもとに、むぎこがまとめました。制度や配布方法は変わることがあります。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

この記事を書いた人・COMUGICO運営・当事者家族

むぎこ

サポートが必要な子どもを育てる母。COMUGICOの運営と、団体さんの情報整備・記事づくりを担当しています。

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