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指1本で読み進める無料のデジタル絵本「ニコちゃんのタップ絵本 〜アップルパイだいさくせん〜」|入院中・医療的ケアの子どもにも

タブレットの画面に映るニコちゃんのタップえほん アップルパイだいさくせん

ページをめくる力がなくても、指1本のタップで読み進められる。タップすると絵が動いて、音が鳴って、ニコちゃんがおしゃべりする。「ニコちゃんのタップ絵本 〜アップルパイだいさくせん〜」は、長く入院している子どもや医療的ケアが必要な子どもを思って作られた、だれでも無料で遊べるデジタル絵本です。この絵本でアニメーションのプログラムを担当した私が、娘と遊んだ様子や、作った人たち、Scratch で作った裏側を紹介します。

ニコちゃんのタップ絵本とは

「ニコちゃんのタップ絵本 〜アップルパイだいさくせん〜」は、画面を指1本でタップして読み進める、無料のデジタル絵本です。タップすると絵が動き、音が出て、ニコちゃんがおしゃべりします。歌のお姉さん・お兄さんの事務所として、教材づくりやファミリーコンサート、保育者研修を行っているキッズプランナーさんが企画・制作しました。

この絵本は、長く入院している子どもや、医療的ケアが必要な子どもを思って作られたそうです。ページをめくる力がなくても、指先ひとつで進められる。ベッドの上でも、タブレットやスマホがあれば遊べる。キッズプランナーさんの「子どもを笑顔にしたい」という気持ちが詰まっています。だれでも無料で遊べるので、たくさんの子どもたちに届いてほしいです。

むぎこもかかわりました

この絵本では、私(むぎこ)がアニメーションを動かすプログラムを担当させていただきました。制作の裏側は記事の後半で。

ニコちゃんのタップえほん アップルパイだいさくせん。森の中で指を立てて笑うニコちゃん

タップ絵本で遊ぶ(無料)

端末とインターネットにつながる環境があれば遊べます。音が出るので、病室などでは音量にご注意ください。

遊び方の動画

どこをタップすると何が起こるかの「ネタバレ」にもなるので、先にお子さんと遊んでから見るのがおすすめです。

娘と遊んでみたら

私の娘(ダウン症があります。この記事を書いた2023年当時7歳)は、タップに反応して絵が動き、音が出るこの絵本に大喜びでした。ニコちゃんのセリフをオウム返ししたり、動きをまねしてキャラクターになりきったり。初めてタップしたときの、ドキドキとワクワクが混ざったリアクションは忘れられません。

何度もくり返し遊んでいると、「〇〇色」の場面で家の中から〇〇色のものを持ってきたり、できあがったアップルパイを私に食べさせるふりをしたり。絵本の中と外がつながって、遊びがどんどん広がっていきました(親バカで、ごめんなさい)。

娘はまだ上手にことばを話せませんが、セリフのひとつ「向こうに渡りたいよ〜」を、必要な場面で言えるようになりました。これは私と娘にとって、とても大きな出来事です。ニコちゃんといっしょに歌って、踊って、遊んで、楽しく学べる。そんな絵本の企画にかかわれたことが、とてもうれしいです。

つくった人たち

ニコちゃんのタップ絵本の制作陣です(敬称略)。みなさん、とても穏やかで優しい方ばかりでした。

企画・制作キッズプランナーNICO
ニコちゃんの声キッズプランナー/MOE
監督平井敬人(ひらい たかひと) 作詞・作曲・編曲・歌・実写・アニメ映像制作を手がけるシンガー・マルチクリエイター
サウンドエンジニア横浜橋スタジオ 横浜橋商店街に隣接するレコーディングスタジオ
イラスト日出木陽太(ひでき ようた)、大塩雛子、朔間茜、村人D、猫夜美なつねこ、斎藤瑠胤、丸山和希、うえのあみ
アニメーションのプログラム全国ICT教育推進協会(PICO)
ニコちゃんのタップえほんのチラシ。見て・聞いて・触って遊ぼう! QRコードまたは「にこおやこ」で検索
配布用のチラシ。「にこおやこ」で検索しても見つかります

Scratch(スクラッチ)で作りました

このタップ絵本は、子どものために無料で提供されているプログラミングツール「Scratch」で作りました。Scratch は、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで開発された、8〜16歳を主な対象にしたビジュアルプログラミング言語です。画面上のブロックをつなぎ合わせてプログラムを作るので、キーボード操作に慣れていない小学生でも使えます。日本語にも対応していて、世界中に1億人を超えるユーザーがいます。

scratch.mit.eduScratch - Imagine, Program, ShareScratch は、自分でインタラクティブなお話・ゲーム・アニメーションを作れる、無料のプログラミング言語とオンラインコミュニティです。scratch.mit.edu

Scratch を選んだ理由は2つ。文部科学省の「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」にも掲載されている、安心して使える確かなツールであること。そして、端末とネット環境さえあれば、アプリを入れなくてもすぐ遊べることです。

タップ絵本を楽しんでくれた子どもたちが、「これ、どうやって動いているの?」とプログラミングに興味をもって、可能性を広げてくれたら。そんな願いも込めています。

よくある質問

お金はかかりますか? アプリのインストールは必要?

無料です。アプリのインストールも不要で、スマホ・タブレット・パソコンのブラウザで nicox2.com/nico.php を開くだけで遊べます(「にこおやこ」で検索しても見つかります)。インターネットにつながる環境が必要です。

どんな子に向いていますか?

指1本でタップできれば遊べるので、小さな子どもや、手や体を大きく動かすのが難しい子どもにも向いています。文字が読めなくても、ニコちゃんが声で話してくれます。うちの娘(ダウン症)は、セリフをまねしたり、絵本の中の色を家の中で探したりして遊んでいました。

音が出ますか?

出ます。タップすると効果音や声、歌が流れるので、病室などでは音量を下げるか、イヤホンを使ってください。

参考にした情報

この記事は公的機関の案内をもとに、むぎこがまとめました。制度や配布方法は変わることがあります。最新の情報は各リンク先でご確認ください。

この記事を書いた人・COMUGICO運営・当事者家族

むぎこ

サポートが必要な子どもを育てる母。COMUGICOの運営と、団体さんの情報整備・記事づくりを担当しています。

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