2022年3月19日 バディウォーク2022
前日からの雨予報。なかなか終息しないコロナ禍。NPO法人サプライフの受難は今年も続くかに思えたが、サプライフメンバーの日頃の行いが良かったからだろう、朝カーテンを開けると青空であった。
昨年に引き続きボランティア参加するつもりであったが、この日は娘の卒園式の日になってしまったためボランティアは断念せざるを得なかった。
娘の卒園式も無事に終え、午後からバディウォークに参加することにした。
娘は卒園式でテンションが上がっており御機嫌は上々だ。
「今日は抱っこしないよ。ちゃんと歩いてね。」
最近、抱っこ癖が著しくなんだかんだと抱っこをせがむ娘に念押しをすると卒園式で名前を呼ばれた時と同じく、ピンと左手を上げて「ハイ!」と大きな声で返事をした。
三連休初日の午後、都心へ向かう電車はそれほど混んではいない。
車窓からは春の雰囲気を感じる穏やかな日差しが差し込んでいる。
今年はバディウォーク10周年というアニバーサリーイヤーである。
昨年よりアクセプションズより主催を引き継いでいるサプライフからはこの10周年にかける意気込みを常々ヒシヒシと感じていた。
名称 | NPO法人アクセプションズ |
WEB | 公式サイト |
@ npoacp | |
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微力ながら応援を続けている我々COMUGICOであるが、大した手伝いもできず当日のボランティアもキャンセルしてしまい、ちょっぴり気まずい気持ちもある。みんなに無視されたらどうしよう。
小学生の時に女子から無視されたトラウマが蘇る。遠巻きに注がれる冷ややかな視線、、、。
アレ?嫌じゃないな。
自分のドM気質のルーツを遡っているうちに会場に着いた。
昨年に引き続き代々木公園での開催である。
事前のプロモーションでは、蔓延防止期間中でもあり、あまり集客に力を入れずこじんまり現地開催し、会場の様子のライブ配信がメインコンテンツとなるイメージを持っていたが現地は盛況であった。
前回ボランティアをしていたJKのエレナさんが友人のナナさんと共にメインステージのMCを勤めている。
昨年一緒に風船配りをしていた仲間の大抜擢がとても眩しかった!
しかも学校の合唱部までステージで素晴らしい歌声を披露してくれたのだ。控えめに言って感動ものであった。
しかし会場について早々に娘のご機嫌が傾きだした。
そしてついに始まった。
「だっこ!だっこ!だっこって(して)!!」
両手を広げてまとわりつく。
あー!しつこい。約束したじゃないか。
まるでそんな約束などした覚えがないとばかりに地団駄を踏んでゴネる。誰に似たんだ。
これ以上騒ぐと皆さんのステージパフォーマンスに影響が出そうなので渋々抱き上げたが、こんどは自重を支えるので精一杯の私の腰が「勘弁してくれ!」と悲鳴を上げている。
Dance Studio STUDIO・Breathing(ダンススタジオ スタジオ・ブリージング)要町スタジオ/所沢スタジオ入会金無し・チケット制キッズチケットは一日何クラスでも1チケットで参加OKキッズ&ジュニアダンスレッスンがメインのスタジオです幼児クラス・初心者クラスからレベルアップのクラス...
世代や性別、国籍や障がいの有無を超えた多様なメンバー構成、そして歌やダンスのほかアートやドラマにも親しむバラエティに富んだレッスン内容、さらにコンサートや公演など多くのステージへの出演機会があります。音楽イベント、オペラ、定期コンサート、地方での交流コンサートなど年に10本を超える舞台へ出演します。...
ダンスのパフォーマンスが始まると今度は「降ろせ!踊らせろ!」とジタバタする。
なんてワガママ。誰に似たんだ。
降ろした途端にステージに向かおうとするのをなんとか押し留めた。渋々客席側で身体を動かし始めた娘はスキあらばステージに突進しようとする。
しばらく攻防が続いたが、ついに私の制止を振り切ってステージに行ってしまった。幕間で油断していた。
見ればステージ上にはミホさんと手を繋いでこちらを睨む娘。悪い目つきだ。一体誰に似たんだ。
ミホさんは「大丈夫、大丈夫」というようにこちらに頷いている。
もう歌のイントロが始まっている。娘を奪還するタイミングではない。
この上、醜いアラフォーオヤジがステージに乱入したらぶち壊しになるだろう。そしてなぜか私が悪者になり、下手をすればイカれたテロリストか変質者として取り押えられるかもしれない。
まるで被害者みたいにミホさんにしがみつき怯えたフリをする娘。
丸々一曲ステージ上に居座り、拍手喝采を受けている。ちゃっかりしていやがる。誰に似たんだ。
次のダンスチームSTUDIO・Breathingの入場に合わせて猛ダッシュで娘を小脇に抱えてステージから降ろした。
一連の攻防でハアハアと肩で息をし、えずいていると救世主が現れた。娘の2つ上のハンサムボーイのニコ君登場で急にゴキゲンになる娘。熱烈なハグをしてもらい満面の笑みだ。
ゲンキンな奴め。
「誰に似たんだ?」もう声に出てしまう。
ニコ君のママさんは娘が乳児の頃からの友人で尊敬する人だ。立場のある方だが気さくで少しも偉ぶらない反面、行動力と実行力は想像を超えてパワフルだ。その落ち着いた穏やかな佇まいの前で髪を振り乱し娘と格闘している自分が少し恥ずかしかったが、久しぶりに挨拶できてとても嬉しかった。
その後のパフォーマンスやトークショーも皆素晴らしかった。
パフォーマーの歌声が素晴らしいのはもちろん、前回とステージの向きが90度違うからか、機材が違うのかはわからないが音響もとてもいいと感じた。
久しぶりに会えたあべけん太さん。いつでも前向きで明るいけん太さんは楽しく生きる達人だと改めて思った。
そして憧れのNAOちゃんともお会いできた。
いつもInstagramで拝見していたが、実在していたのだ。
穏やかでにこやか、背筋のピンとした立ち姿はさすがモデルさん。はちゃめちゃな我が娘とは対極だ。
二人の周りには常にファンが取り巻いていたが、誰に対しても明るくニコニコと対応していて、ますますファンになってしまった。
二人のトークコーナーも楽しかった!
最後にみんなでステージに上がりブドウの実を歌う時も娘は嬉しそうに一生懸命踊っていた。
まさに会場が一体となったと感じた瞬間だった。
面積を少し縮小した会場は見方を変えれば、コンパクトでとてもよくまとまっていたと思う。
曲名 | ブドウの実 |
楽曲 | HOME MADE 家族 |
WEB | 公式サイト |
@ mckuro_1119 | |
歌 | NPO法人SUPLIFE |
人との接触・交流がままならなかったこの数年、ダウン症や色々な障害という基礎疾患を持つ方々は怯えるように暮らしていた。
まだまだ油断はできないが、感染防止に充分注意する前提でこのような対面イベントを行い、他者とコミュニケーションをとることも大切なのだと改めて思う。
楽しい嬉しい感情は免疫力が上がる気がするし。
なんだかんだで閉会時間までいることができ、
なかなか会えない友人にもたくさん会うことができ、とても充実した時間であった。
ホッとひと息ついているサプライフメンバーの内山隊長とフォトグラファーユミコさんに
「お疲れ様でした!」
と声をかけた。
「なんだお前、居たのか?この役立たず!」
と言われるかと思いドキドキしたが、
「来てくれてありがとー!」
と普通に御礼を言われてしまった。残念。
ふと空を見ると雨を予感させるライトグレーの雲が広がりつつある。会場の撤収が終わる頃には降り出しそうだ。
卒園式とバディウォークの2大イベントに参加して流石に娘も疲れたようだ。
「一日お疲れ様。あちこち付き合ってくれてありがとね」
電車で爆睡する娘を見ながら、駅から自宅まで雨の道程を抱っこで帰る覚悟を決めた。
「Instagram見てますよ」と声をかけてくれたママさん。
3年前のクリスマスでお会いしたユミコさんの旦那さん。
一緒にゆたかカレッジを見学したアクセプションズの方。
「奥さん具合どう?」と心配してくださったダンスの先生。
「久しぶり!娘ちゃん大きくなったね!」と声をかけてくださったJDSの理事さん。
皆さんにお会いできて本当に嬉しかったです。
娘に振り回されて、挨拶もままならず申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫び致します。
NPO法人SUPLIFEは「どんな人もその人らしく暮らしていける社会」を目指して、豊島区を拠点に全国へhappyを届けたいと活動している団体です。障がいのある子、病気の子、LGBT…この世の中はいろんな人が地球を彩っています。小さな頃からいろんな子がいる事を自然と知る中で、大人になった時の心の壁が少...
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