【講座概要】
言語・コミュニケーション発達に困難をかかえるお子さんに対して、何をしたらいいか、多くの人たちが模索しているのではないでしょうか。
こんな時にまず必要なのは、どこでつまずいているのか、問題の所在を明らかにするためのアセスメントを行うことです。的確なアセスメントができれば、一人ひとりのニーズに合った支援の手立てを用意できるからです。
LCスケールとLCSA 学齢版は、言語コミュニケーション行動の発達上の長所や課題を知ることにより、発達支援プログラムの立案に役立つ情報を得ることを目的として作成され、広がりを見せているアセスメントです。
今回は、午前LCスケール・午後LCSAの2部に分け、それぞれを使ったアセスメントのとり方とそれをどのように支援に生かしていくかをお話しいただきます。
※本講座では2023年9月6日に発売された『言語・ コミュニケーション発達スケール[改訂版]』(LC-R)を柱に して解説します。https://www.gakuensha.co.jp/book/b10033581.html
言語発達は大きく次の三つの側面に分けることができます。
① Speech:発声や発音など音の産出にかかわる「発声・発語」
② Language:語彙や文法にかかわる「言語」
③ Communication:人とのやり取りや場面に応じたことばを使用する「コミュニケーション」
LCスケール、LCSAは、語彙、文法、語操作、対人的やり取りに関して、観察や課題を通して評価し、総合的なLC年齢(言語コミュニケーション年齢)とLC指数(言語コミュニケーション指数)、また下位領域である「言語表出」「言語理解」「コミュニケーション」のそれぞれにおける発達年齢・発達指数を求めることができ、子どもの実態把握と理解に役立ちます。
また、多くの心理検査のように高額な講習会を受講したり、煩雑な手続きをマスターする必要がなく、気軽に使うことができます。
言語聴覚士の専門性がない方にも園や学校、発達支援の場で子どもを支えるためのツールとして役立ちます。
言語聴覚士はもちろん、心理職、教員、保育士、児童発達支援、放課後等デイサービスのスタッフの皆さんにぜひとも知っていただきたいアセスメントツールです。
・療育関係者、保育士、教員など発達に気がかりのある子にかかわっている方
・子育て・教育・学びにご関心のある方
・子どもに関わるお仕事に携わっている方
・子育て中の保護者の方
イベント | オンライン講座 LCスケール・LCSAの実施と指導・支援の実際 |
日程 | 2024年1月27日(土) |
時間 | ①午前の部 10:00~12:00 LCスケールの実施と指導・支援の実際 ②午後の部 13:00~15:00 LCSAの実施と指導・支援の実際 |
講師 | 東京学芸大学名誉教授 大伴 潔(おおとも きよし)先生 |
進行 | 言語聴覚士 中川 信子(なかがわ のぶこ)先生 |
参加費 | 4,000円 |
チケット | チケット購入は①②ともに1月25日(木)午前10時まで https://lcproject-ksn.peatix.com/ |
定員 | 各回80名予定(先着順で定員になり次第締め切ります) |
主催 | 一般社団法人ことばサポートネット |
企画協力 | 中川信子(言語聴覚士 そらともプロジェクト) |