がんばれ!ムギコ。 負けるな!ムギコ。

こんばんは。コムタクです。

我々一般社団法人COMUGICOにとって最大の功労者はなんと言ってもムギコ(別名:裏番長)であろう。
PCを商売道具とし、かつては伝説のプログラマーとして知られた存在であったが、ウェブ系はほとんど未経験のムギコ。
ぶつぶつ言いながら夜な夜なPCに向かい、瞬く間にCOMUGICOサイトを作り上げてしまった。
試行期間の間に掲載許諾をいただいた団体の紹介ページを作る度、少しずつスキルアップを重ねていく。
どんな機能がユーザーにとって必要か、どうすればユーザーが必要とする情報をスムーズに得られるか。
そして機能だけでなく、素晴らしい活動をしている方々が掲載を誇れるような美しいサイトにするべく日々努力しているのだ。(テンプレだが)
ときにトップ画像の言われてもわからないくらいのズレや、バランスのよくないレイアウトの修正に半日以上費やすこともある。
「ここどうかな?」
パソコンの画面を指差すムギコ。
「なにが?」
細かいことなど全く気にならない私にはムギコの質問の意味がわからない。
どうやら画像の配置が微妙にズレているらしい。
「いいんじゃない。気にならないけど。」
それはムギコの望む回答ではなかったらしい。
「そういう妥協が積み重なってサイトがダサくなっていくの!全くわかってない!」
やれやれ、また怒られてしまった。
「答えが決まってるなら聞かなきゃいいのに。」
などと言おうものなら修羅場間違いなしだ。
ともあれ、”好きこそ物の上手なれ”とはよく言ったもので、COMUGICOを立ち上げてからのムギコのスキルアップは目を見張るものがある。
実行したいプランは次から次へと湧いてくるが、いかんせん時間がない。
共働きの我が家はムギコも平日日中は都心で仕事をしている。娘を2駅隣りの保育園へチャリンコで送り、通勤電車の中でCOMUGICOのSNSを更新。オフィスで仕事をこなした後、夕方娘をピックアップして帰宅。
帰宅後は束の間の娘とのラブラブタイム。娘の寝かしつけが終わると再びリビングに戻り、スプーンが立つほど砂糖を入れた激甘コーヒーを飲みながらCOMUGICOサイトの更新やメンテナンス、掲載、仲間のHP作成、グッズデザイン、SNSの確認、などを夜中までやっている。
「ごはん食べてないのになんで痩せないんだろう。」
とボヤいているが、絶対にあのコーヒーが原因だと思う。
赤いスプーンマークの普通の砂糖を使っていたのだが、もしかしたら中毒性のある何かヤバい白い結晶でも混ざっているのかもしれない。(現在はてんさい糖に変更済、天才になれると思ってるようだ)

ムギコはだいぶ変わり者だと思う。
極度の人見知りで、極度の出不精、極端にボキャブラリーが少なく、変な日本語を使いこなす。
調理師免許はあるが料理はしない。
吹替え版の海外ドラマをまるでラジオドラマのように音声だけで視聴する。完全に無視された役者達が気の毒になる。
平身低頭が座右の銘だが、ブチ切れると手に負えない。
生クリームは嫌いだが、クレープは好き。
ハマグリは好きだが、アサリは嫌い。
死ぬほどゴキブリが嫌い。
蛍光イエロー、蛍光グリーン、蛍光ピンクのものなら何でも好き。
蛍光グリーンのゴキブリだとどっちだろ?
今度試してみよう。
物凄くセッカチで人の後ろを歩くのが嫌い。
長くない足を一生懸命動かして早歩きしている。
ムギコは自分で描いたCOMUGICOのキャラクター、コムラビとムギタが大好き。
自分で作り出したものに惚れ込めるのは、アーティスト気質があるのかもしれない。
ムギコにとって愛するCOMUGICOサイトは大切なアート作品であり、唯一無二の子供同然なのだ。

そんなムギコのここ最近の口癖は「あー疲れた」であった。
育児ホルモン的な脳内麻薬の分泌が減ってきたとか、そろそろ更年期だろうか、などと言っていたが明らかに疲れ過ぎている様子。
「病院行きなさいよ」と何度か言ったが、コロナ感染のリスク、時間が無いのと、時間があったとて空き時間は横になっていたいらしく”いのちの母”でなんとかしようとしていた。
ある日、風呂から上がったムギコが
「なんか胸にシコリがあるみたい。明日病院行ってくる。」
と言った。
自ら病院に行くと言い出したムギコを見て嫌な予感がした。
翌日近所のわりと大きな病院を受診することができた。
「あ、癌だね」と、「風邪だね」と同じくらいのイントネーションであっさり癌告知されたムギコ。
インフォームドコンセントってなんだろう。
「あー、そっすか」と医者と同じテンションで返答したようだ。
その日のうちに針生検でぶっとい針を刺されたムギコは痛みで半ベソになって帰ってきた。
「痛いよぅ。あ、やっぱ癌だったよ。」

検査結果が出るまでなんだかんだで3週間、結果もなにも癌であることはあっさり告知されている。後はその癌の性質次第だ。
その性質によって治療方法を選択していくのだ。
セッカチなムギコでなくても長い3週間である。
「治療開始までに進行したり、転移したらどうしよう。」
「身体のあちこちが痛い気がする。なんだか肘が痛いのは癌かな。」
「癌のくせに全然体重減らないんですけど!」
「シャレオツな医療用ウィッグげっとだぜ!」

当初こそ多少ショックを受けたようだが、驚くほど立ち直りが早い。
癌か否かで中途半端に焦らされなかったのはプラスだったようだ。結果オーライ!グッジョブ医者!

癌との戦いの第1ラウンドはムギコの勝ちだ。

約50%の人がなんらかの癌になるという。
以前より格段に進歩した医学により、無闇にビビらなくてもよくなったとはいえ、今後始まる抗がん剤治療はかなりの苦痛を伴うらしい。
方向性さえ定まれば、妥協を許さず突き進むムギコの性格は今後の治療にもプラスに働くだろう。

第2ラウンドのゴングがもうすぐ鳴る。
ド派手な医療用ウィッグを付け戦いに挑むムギコをみんな是非応援してほしい。
セコンドが私と娘、コムラビ、ムギタだけではちと物足りない気がするのだ。
ムギコよ。たまには応援される側になるのも悪くないと思うぞ。
「抗がん剤で体重40kg代も夢じゃないかも!」
ムギコよ。治療がいつの間にかお手軽ダイエットになっているぞ。
この調子なら大丈夫だな。
治療中の”やることリスト”を渡された私の方が具合悪くなりそうだ。

コムらび
コムらび
今回、皆様にお知らせするか迷いましたが今後若干活動に支障をきたすことも考えられるためご報告させて頂くことにいたしました。

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