2023年 調布市福祉まつり|福祉体験を満喫しました

12/2、3日は調布福祉祭りが開催された。
つい10日前までは夏日に近いほど気温が上がっていたが、さすがに12月に入るとかなり涼しくなってきた。
例年の会場である駅前広場が工事中のため、少し離れた市役所前が会場となった。

残暑が厳しかった今年の秋には全く出番の無かった革ジャンにようやく袖を通す。
娘とお揃いにカスタムした通称「コムジャン」だ。
背中にCOMUGICOのロゴマークをペイントしてお気に入りのワッペンやバッジ、スタッズでデコレイトした世界で一つのライダースだ。
娘も大層気に入っており、「学校に着ていく!」
と駄々をこねるほどだ。さすがに学校に着ていくにはだいぶ気が引ける。TPOをちゃんと気にする自分に成長を感じた。

盲導犬と触れ合うコム親子

(1日目)
穏やかな晴天の土曜日。
ムギコは以前の検査結果の所見と診察のため先に病院へ行くので、後で合流することにし娘と私だけで会場へ向かった。
駅前広場に臨時の案内所が設営されており、風船を貰った娘は大喜びだ。
会場までの途中にある回転寿司の前で「お寿司食べたい!お寿司が食べた〜いの!」と若干ゴネたが、なんとかなだめすかして無事会場に到着。今年も例年通り大盛況だ。
調布市内の福祉作業所や親の会、大学関係の団体が沢山テントを出している。
とりあえずムギコが合流するまで建物内の塗り絵コーナーで塗り絵をすることにした。
塗り絵コーナーは休憩所と併設されており、向かい合わせの長テーブルに6人掛けで椅子が配置されている。テーブル上の色鉛筆を使い置いてある塗り絵を塗りはじめると、すぐに「かちて!」と言って私の色鉛筆を取り上げる娘。
仕方ないと使っていた赤を渡し、青色で塗り始めるとまた「それかちて!」と私の手から青色をもぎ取る。
そんなことを繰り返すうちに私の塗り絵はとんでもない配色になってしまった。落胆する私に意地悪くニヤリとする娘。
幸い塗り絵の出来不出来によらず参加賞を貰うことができた。
そうこうしているうちにムギコが合流し、外の出店を見て回る。焼き鳥やフランクフルト、ポップコーンなどがすこぶる良心的な値段で売られており、私は白玉汁粉で束の間の暖をとった。
オレンジ色のベストを着た社会福祉協議会の方々があちこちで場内をアテンドしている。
顔馴染みのボランティアの学生さんが手を振りながら声をかけてくれた。使いっ走りの私がポップコーンを買いに行ってる間にムギコも知り合いに会ったようだ。地域に少しずつ馴染んでいるのを実感する。

(二日目)
日曜日も朝から気持ちよく晴れている。早朝からコムジャンをしっかり着込んで「早く行こう!早く行こう!」と騒ぐ娘。
「まだ7時前だよ。。10時まで始まらないんだよ。」
と言ったところで聞きゃあしない。
どうにか三時間自宅で足止めし、会場へ。
駅前の案内所には懇意にしている社協の方がおり、娘に風船をくれた。
「革ジャンカッコいいねー!」
娘は嬉しそうにクルリと回ってみせた。
案内所の横にはしゃべる点字ブロックなるものの特設コーナーがあった。
誘導ブロック(棒状のストライプ)の交点などにある点状のブロックにコードが記され、それをスマホで読み込むと音声で案内をしてくれるという。確かに白杖を持った人が点状ブロックで困っている場面を見かけたことがある。

素晴らしいアイデアだと思う反面、疑問も浮かんだ。
「白杖を使う人は音声案内の点状ブロックと普通の点状ブロックの区別がつかないですよね?」
すると視覚障害当事者である担当者の方は、
「だから日本中の点状ブロックをコレに変えたいんですよ」

なるほど!そうすれば問題解決だし、白杖にカメラを内蔵してイヤホンに連動させればいちいちスマホをかざす必要もない。
福祉のIT化に未来を感じた瞬間であった。

麦太
麦太
「コード化点字ブロック」で、AI音声情報案内サービスを、開発・提供する会社 W&M システムズ合同会社」さんのサイトはこちら

会場に到着するとまず腹ごしらえとなり、おでんと鹿肉の豚汁(?)を堪能した後、たこ焼き、フランクフルト、ハッシュドポテトを買込み屋内の休憩所でいただいた。
ジャンクフード大好きな娘は夢中でフランクフルトに齧り付いている。
休憩所の壁には無数の塗り絵が掲示されていて、昨日私と娘が塗ったものもあるはずだ。
「私も塗り絵やりたい!」
ムギコの中の創作意欲が刺激されたらしい。
小学生が集っている塗り絵のテーブルに突進するムギコに別れを告げ、娘と私は2人でスタンプラリーへチャレンジすることにした。
別の建物の1階から5階で様々な福祉体験ができるコーナーが設置されていた。
・パラスポーツ体験コーナー(ボッチャ、ドッチビー、ネットスルーピンポン)
・点字体験(点字の打刻体験)
・盲導犬との触れ合いコーナー
などなど・・

どのコーナーも盛況でとても混み合っていた。
順番待ちの時間にいろんな人が「革ジャンカッコイイね!」「COMUGICOってなあに?」と話し掛けてくれとても嬉しかった。
悪目立ちしている感も否めなかったが、少々TPOを無視した格好も悪くないのかもしれない。
途中でムギコが合流し残りのスタンプラリーを全うした。
達成感に満ち足りた気持ちで帰路につき、自宅のリビングで未だ興奮覚めやらぬ娘と二人、参加賞の缶バッジをまるで勲章のように革ジャンへ縫い付ける私であった。

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